ニチイ学館 グッドウィルの介護事業、一括引き受けに名乗り

事業所指定取り消し処分を受けたコムスンなどグッドウィル・グループ（ＧＷＧ）の介護事業部門の譲渡をめぐり、介護業界最大手のニチイ学館は１４日、ＧＷＧが手がける訪問介護、老人ホームの施設介護など全６事業を一括して引き受ける意向を示した。ＧＷＧの折口雅博会長は「事業の一括譲渡が望ましい」としており、ニチイが有力な譲渡先に浮上してきた。また、コンビニ大手のファミリーマートも同日、ＧＷＧに対し介護事業での提携を打診していることを明らかにした。

　コムスンの訪問介護事業について折口会長は、「医療法人を含む２０社から買収の打診がきている」としていた。ただ、訪問介護を全国展開するツクイ（横浜市港南区）や東日本で在宅介護を展開するジャパンケアサービス（東京都豊島区）、老人ホームも手がける居酒屋チェーン大手のワタミなどは全事業の引き受けには難色を示していた。

　ファミリーマートは、介護事業の買い取りではなく、売却先企業との間で、弁当の配送や高齢者の安否確認など介護周辺事業での提携を模索。金融機関を通じＧＷＧに提携を打診した。

　一方、ＧＷＧの折口会長は１４日、譲渡先の選定に際し、法令順守の体制が整備されているかチェックするための第三者機関を６月中をめどに社内に設置する考えを明らかにした。 

『フジサンケイビジネスアイより』

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